2009年10月15日木曜日

鮎の生態について

先日、中途半端なことを書いてしまったので、少し勉強して改めて書くことにします。鮎は1年魚です。つまり、秋に産卵して、その一生を終わります。
この地方では、10月初旬頃、水温が下がるのに合わせて、身体に婚姻色があらわれます。オスとメスでは婚姻色の出方が違います。
私も感覚的には知っていましたが、明確な違いがありました。

オスは、茶褐色に変色します。身体表面のヌメリが無くなり、ガサガサになってきます。下の写真は、オスです。内臓を出したところ、白子がまだありましたから、産卵?前です。捕まえた(生きている)時は、もう少し色は白いのですが、家まで持ち帰ったときにはこんな色になっています。お腹辺りの肉(脂肪)が落ちていて、やせ細った感じになっています。この地方(私の周り)では、この姿の鮎を「カラス」と呼んでいます。一般には、刀が錆びた姿に似ていることから、「さび鮎」と呼ばれているそうです。ちなみに鮭の仲間なんです。
メスは、あまり婚姻色が強くは出ません。と言うよりは、あまり変化がないと言ったほうが正しいかも。下の写真は、オスよりも少し前(3日くらい)に捕まえた鮎ですが、見た通りきれいな銀色をしています。身体表面のヌメリが少なくなっているくらいです。この鮎も産卵前でたっぷりの卵をお腹に持っていました。
このように産卵の準備が始まると、鮎の漁期も最終段階になります。
水温が下がって、川に浸かっているこちらも辛くなるのですが、産卵が終われば、一生を終えてしまうのです。台風による大雨で大きな鮎が流れてきて、何とか最後に20cmを超える鮎が捕れたわけです。今年も無事にシーズンが終われそうです。鮎に感謝!感謝!です。

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