2015年3月30日月曜日

イタリア旅行⑭_ローマ 2日目 前半

ローマ最後の朝です。
この日も朝からたくさん食べています。
ちょっと食べすぎですが・・・。

赤い印のある301号室に宿泊しました。
イタリアはフロントのある1階を0階と表すので、ここは日本で言うと4階です。
ホテルの正面玄関の上辺りの部屋です。

この日の午前はオプションになります。
私がご一緒した方々です。
(この日午前は私と家内は別行動です)

ホテルを出ると、朝日が通りの向こうから顔を出したところです。
この日も良いお天気になりそうです。
結局、観光している時には、一度も雨に降られませんでした。

ローマのテルミニ駅から地下鉄に乗ります。
入場の改札はあまり珍しくないですね!


地下鉄の構内です。
もっと落書きがあるかと思ったのですが、きれいな駅です。

ローマは地下鉄が2路線しかありません。
何処を掘っても遺跡が出るので、地下の有効利用は難しいようです。
ガイドさんの話を聞いていると、地下鉄が良くできたものと感心しました。

乗ったのはたった2駅です。
地下鉄の出口は、切符とかを見せることなく1人づつバーを押して出ます。

地下鉄の駅を出ると、前日に訪れたコロッセオがあります。
この日の最初の目的地は、フォロ・ロマーノです。

フォロ・ロマーノの入場門が開くのを待っています。
この日は、現地ガイドさん2人と我々7人(2人組X3組+私)です。

フォロ・ロマーノは、紀元前6世紀頃から紀元293年までの間に
ローマ帝国の政治・経済の中心だった場所です。
その後はローマから首都が移動すると、打ち捨てられ土砂の下に埋まっていました。
19世紀から発掘が本格的に開始されていますが、いろいろな時代の遺跡が
混ざり合っているために困難を極めているそうです。現在も継続中です。

入口の直ぐ前にある「ティトゥスの凱旋門」です。
紀元82年のエルサレム攻囲戦の功績を称えて建てられた門です。
パリの有名な「エトワールの凱旋門」の手本にされたとされています。

崩れている部分もありますが、精巧な彫刻がたくさん残っています。
2000年前に作られたとは全然思えないですね!

「アントニヌス・ピウスとファウスティナ神殿」です。
4人目の五賢帝のアントニヌス・ピウス帝とその妻ファウスティーナに捧げられた神殿です。
円柱はコリント式の様式で作られ、17mの高さがあります。

神殿の前の階段です。
赤いレンガ部分は後代に修復された部分です。
当時から残っているのは、白い大理石の部分です。

通路に無造作に置かれた柱の一部です。
これでも長さは70cmほどあるので、簡単に持ち上げられる代物ではありません。

カンピドーリオの丘に建つローマ市庁舎の裏側です。
ここはタブラリウムという古代ローマ公文書館があった場所です。
下のほうの古い部分(タブラリウム)の上にローマ市庁舎が建っています。

ローマ市庁舎の横を抜けて、フォロ・ロマーノを見下ろしています。
この構図で絵葉書が売っていました。

ローマ市庁舎の正面です。
左右に建っている像は、双子神(ディオスクロイ)です。
双子の神様(カストルとボルクス)は、軍事国家ローマのシンボルということです。


フォロ・ロマーノを後にして、「クリプタ・バルビ考古学博物館」に来ました。
ここはローマの歴史的な中心地域の一角で、紀元前13年に劇場があったとされています。
劇場に付属した柱廊(クリプタ・バルビ)があった場所です。

現在の地面よりも数m地下に古代のローマの遺跡が眠っていたわけです。
下に行くほど古い時代の石垣にあります。
中央上の円柱に見える部分は、雨どいと説明を聞いたような・・・。 

展示されていたパネルですが、ガイドさんが指をさしている場所が今いる場所です。
半円形の建物が劇場(今の劇場というよりは、政治的な場所だったとも言われている)
ここからは紀元前から現代までの人々の営みの品々が発掘されています。

発掘された陶器類です。
いつごろの時期のものか覚えていませんが、色鮮やかなお皿や器が並んでいます。

こちらは中世のランプです。
いろいろな形の素焼きのランプがあります。

こちらは金属製の道具です。
上のイラストを見ると職人が、これらの道具を使って加工しています。

貨幣(硬貨)です。
見てわかるように金貨もあります。
これ以外にガラス製品、宝石、大理石の調度品が出土しています。

トッレ・アンジェンティーナ広場と呼ばれる古代遺跡群です。
現在の地面よりも4mほど地下にあります。
ここには共和制ローマ時代の4つの神殿遺跡があります。

ここは神殿Bと呼ばれ、6本の円形柱が残っています。
紀元前101年に戦勝記念で建てられたそうです。
ちょっと想像できませんが・・・。

ガイドさんが街角の1件の店の前で立ち止まりました。
ローマの聖職者たちのテーラーです。
現在の法王フランシスコもここで仕立てた服を着ているそうです。

ウインドウの中には鮮やかな色彩の服や道具が展示されています。

午前中最後は「パンテオン(万神殿)」です。
ここはパラティヌスの丘に建てられた神殿です。

パンテオンの前のロトンダ広場にあるオベリスクです。
このオベリスクはエジプトのラムセス2世(紀元前13世紀)が太陽神殿に建てたものを
ローマのカリギュラ帝がイシス神殿のために持ってきたものです。

パンテオン正面の列柱です。
高さ13mの御影石の1石でできていると言われています。

正面壁龕(ヘキガン)の半円ドームには十字架が描かれており、
今もキリスト教の信仰の場になっている。

パンテオン内部の中央から真上を眺めたところです。
天井部中央には穴(直径9m)が開いています。
差し込む太陽光がさながら日時計のようです。

入り口付近を照らしています。この時、ちょうど12時頃です。
天井までは43mあります。
この建物は、ローマン・コンクリートと呼ばれる古代コンクリートで作られています。

この建物の内部には、2人のお墓があります。
1人は、ヴィットーリオ・エマヌエール2世です。
彼はイタリア王国の初代国王(在位1861年~1878年)です。
もう1人は、私の大好きなラファエロ・サンティです。(没1520年)
内部は観光客で溢れています。

さて、昼食場所のローマ駅まで戻ります。
帰りは路線バスに乗ります。
バスに乗るときに、バスの中はスリに注意してね!と言われて、
カバンをしっかり抱きしめていました。

バスの内部です。
結構、混雑していたのでこんな写真しか撮れなくて残念です。

昼食を頂いたレストランテです。
2階に上がる階段付近から厨房が見えました。
さて、何がでてくるかな~。

店内は黄色のテーブルクロスが明るい雰囲気を出しています。
12:40頃でしたが、まだ店内に他のお客はいませんでした。

私はビールを飲んでいます。
昼間からお酒を飲めるのも、この日で最後となりそうです。

前菜は「プッタネスカ」です。
このパスタは「娼婦のパスタ」と呼ばれているそうです。
諸説あるそうですが、多忙な娼婦がトマトやオリーブなど手に入りやすい食材で
手早く作ったことから名付けられたという説があります。
トマト味に唐辛子の辛味とアンチョビの塩味が絶妙にマッチした日本人好みの味です。
この旅行で食べたパスタで一番美味しかったです。

ローマ2日目の前半は終了です。
午後はフリータイムにしたので、ホテル近くの教会を廻ります。