奈良マラソンの前日に撮った写真です。
歴史的な意味のある場所なんです。
真新しい「奈良県里程元標」がそれです。
高さ3m、30cm角のヒノキ材で今年5月に復元されました。
「里程元標(りていげんひょう)」とは、全国各府県の道路の起点となる場所に
設置された標識のようなものです。奈良県には明治21年に設置されました。
その後、時の流れの中で下の台座だけが残されていたものを、
地元の自治会や商店街が県に働きかけて復元されました。
両側面と裏には、それぞれ京都、三重、大阪までの距離が書かれています。
「里程元標」 と右に屋根を乗せた掲示板のような建物の説明があります。
右の建物は、「御高札場」とあります。
『高札とは法令を民衆に迅速に周知徹底させるために建てられたものです。
奈良時代末期に始まり、江戸時代に全盛を極めました』とあります。
良く時代劇とかで出てくるものと同類でしょう!
一番上の「定」で始まるものは、達筆すぎて読めませんが、
最後に「天和三年五月五日 奉行」とあります。
調べると、天和3年は、1684年くらいになると思います。
江戸時代の初期のものですね!
下の方には、「動行目安書」があり、「興福寺 艮 参百拾五歩」とあります。
”艮(ごん)”は、北東を指します。確かに北東方向に興福寺はあります。
このように距離や方角を書いた案内図のようなものでしょう。
何かわからずに写真に収めたものですが、帰ってから調べると
意外なものに出会えるのも旅行の楽しみですね!
今年は遷都1300年という事で、奈良県内で沢山行事がありました。
ちなみに平城京への遷都です。710年です。
「なぜ入れぬ!平城京に移る日に」と年号を覚えたものです。
大勢の人や交通渋滞を避けて、今年はこの1回だけでしたが、
来年はゆっくりと、まだ訪れていない場所を歩いてみようと考えています。
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