2011年3月5日土曜日

東大寺 修二会 その2

「お水取り」の後半です。【その1からどうぞ!】
さて、修二会の読み方はわかりますか?
「しゅにえ」と読みます。
本来は、日本の仏教寺院で行なわれる法会(ほうえ)のひとつです。
元々は、旧暦の二月に行なわれていた事から、”修二会”と呼ばれます。
”二月に行なわれる法会”という意味でしょうか。
現在の本行は、3/1~3/14の14日間行なわれます。
「お水取り」は、3/12深夜(3/13早朝)に、下の写真の建物【閼伽井屋
(あかいや)】の中にある「若狭井」で行なわれます。
屋根の両脇に2羽の鵜がいます。
この「若狭井」が出来た時に、地面から飛び立った白黒の鵜に由来します。 
どちらが白い鵜か黒い鵜かはわかりません。
いろいろと調べてみると、興味深いお話しが沢山あります。 
さて、約1時間前の18時頃に再度訪れました。
既に200~300人くらいが思い思いの場所を確保しています。
私たちは初めてなので、全体が見渡せる場所(この位置)にしました。 
辺りが段々薄暗くなってきて、灯篭に明かりが燈りました。 
上の写真と比べると、暗くなってきたのがわかります。
足元を照らすために、ライトが点けられているので明るいですが、
”おたいまつ”が開始される直前にすべて消されます。
開始10分くらい前から身動きできない程の人の数になってきました。 
いよいよ、”おたいまつ”の始まりです。
左の階段を上がり、向かって左側(杉の木で見えない)の欄干に出ます。
そこで一旦火の粉を振り下ろし、その後に左から右にたいまつが走ります。
連続写真ではありませんが、少しでもこの迫力が伝われば良いのですが。 
火の粉がすごい勢いで降り注いでいます。
大きな火の粉が落下するたびに、大きな歓声が上がります。 
夜の撮影だけでも難しいのに、1脚/3脚禁止なので、
肘をガチガチに固定して、望遠レンズで連射しました。
なかなか迫力ある写真が取れたかな!と少しは満足しています。
こんな感じで10本のたいまつが次々に上がります。
最後は、右側の欄干で大きく振り回して、絡めた枝葉を振り払います。 
終了後は二月堂に上がれます。
知らずに帰ってしまう方々がほとんどでしたが・・・。
上から見たところです。もうほとんど人はいません。 
奈良の街の明かりです。
中央の三角の屋根が東大寺の大屋根です。 
使用した”おたいまつ”が元の場所に戻されていました。
先端部が真っ黒に焦げています。
でもさすがに青竹の部分はすすは付いていますが、燃えていません。 
これで東大寺二月堂の「お水取り」は終了です。
次に機会があれば、「過去帳」読み上げや「お水取り」を見てみたいです。
来年以降のお楽しみです。
「お水取り」が終わると、春が来るといわれています。
早く暖かくなってもらいたいと感じた一日でした。
帰りはほとんどの店が閉まっていたので、お土産が買えませんでした。
なので、本当に何もありません。はい!

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