2020年12月1日火曜日

鮎:焼き干し作り〖1回目〗

毎年、この時期の恒例行事になっています。
産卵期後半のオス鮎を使った「焼き干し」作りです。
「焼き干し」はよく使われる”煮干し”同様に、出汁を取るためのモノです。
煮ると身がボロボロになってしまうので?、焼き干しにするのだと思います。

10月後半に捕まえたオス鮎20匹を実家から持ってきました。
サイズは18cm~22cmくらいの鮎たちです。
水道水で解凍した後に、内臓とエラをきれいに取り除きます。
(包丁を使う工程はいつもの通り写真はないです)

焼き干しは塩焼きと違って、カリカリになるまで焼きます。
なので、竹串ではなく、抜き取り易いステンレス串を使います。
竹串でも出来ますが、串を抜く際に身が割れてしまい、
きれいに出来上がらないのです。
串打ちが出来たら、焼きに入ります。
鮎焼き器は何度も紹介しているので、説明は割愛します。
この日は風が強かったので、最初からカバーをして焼いています。

ステンレスの串は表面の抵抗がなく、真直ぐに刺すと
途中で止まらなくて落下するため、鮎をくねらせて串打ちしています。
炭はかなりの量を入れています。所謂、強火の遠火ですね!
鮎を定期的に回しながら、焦げないように焼いていきます。
塩焼きならば、この頃合いが食べ頃です。

鮎の表面がこんがり焼けたら、蓋をして蒸し焼き状態で水分を抜いていきます。
このカバーの中はかなりの高温(100℃以上?)です。
このまま1時間30分ほど放置します。

焼き上がりました。
この鮎は小さい方ですが、かなり水分が抜けています。
串を回しながら抜くと、身割れすること無くきれいに抜けます。

最後は干し網に入れて、1週間ほど寒風にさらして乾燥させます。
お腹を上にしていますが、何度もひっくり返しながら仕上げます。
身割れもなく、上々の出来上がりです。


今年は10月後半にたくさんのオス鮎を確保できたので、
「焼き干し」が沢山作れそうです。
これまでは数が少なく、門外不出の状況でしたが、
今年は運が良ければ、冷凍鮎とともに手に入るかもしれません。